ファクタリングの手数料はいくら?相場や内訳を解説

更新日:2020.11.18
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佐藤 隆道

ファクタリングにかかる手数料とは

ファクタリングにかかる手数料とは ファクタリング会社を利用する際にかかる手数料の内訳は、主に以下の通りです。
  • 着手金
  • 掛け目
  • 買取率
  • 事務手数料
  • 消費税
  • 印紙代
  • 債券譲渡登記費用
  • 出張交通費

着手金

ファクタリング契約を始める際にかかる手数料で、各業者によって0〜3万円程度。 無料のところがほとんどですので、なるべく余計なコストを払いたくなければ着手金なしの業者を選ぶのがオススメです。

掛け目

掛け目とは、売掛債権のうちで買取対象となる金額のことを指します。 例えば、ファクタリング会社に買い取ってもらいたい売掛債権の額面が1000万円だったとします。 しかし回収リスクの観点から、ファクタリング会社が買い取ってくれるのは、その中の800万円〜900万円分。 例えば、掛け目を80%に設定しているファクタリング会社で、500万円の売掛債券を買い取ってもらう場合、 500万円×80%=400万円ファクタリングしてもらえる最大金額となります。 掛目がある場合は、買取可能金額から、さらに何%の手数料を徴収するのか決める買取率が別途で設けられています。 ただし各業者のリスクヘッジの方法は様々。 掛け目という概念がなく、売掛債券の額面から直接回収リスクに見合った手数料を差し引くファクタリング会社も存在します。 掛目のあるなし、どちらの方が手数料が安いかは一概には言い切れないので、手数料の総額で検討すると良いでしょう。

買取率

買取率とは、売掛債権額を早期現金化するのに発生する手数料で、ファクタリング会社の手数料収入源です。 2社間取引、3社取引などファクタリングの種類によって異なりますが、割合としては、買取対象となる売掛債権額の1〜30%前後。 例えば、1000万円の売掛債権を、掛目が80%、買取率が20%のファクタリング会社で早期現金化するとしましょう。 まず、売掛債券の買取可能額が1000万円×80%800万円。 ファクタリング会社は800万円に買取率20パーセントをかけた、800万円×20%=160万円を手数料として徴収。 利用企業は、ファクタリング会社から800万円−160万円を差し引いた640万円を早期入金してもらいます。 そして、売掛先から売掛金が入金したら、800万円をファクタリング会社に振り込んで返済完了です。 掛目がないファクタリング会社の場合は、売掛債権額の1000万円に買取率20%をかけた、1000万円×20%=200万円が手数料となります。

事務手数料

ファクタリング会社によっては、買取率とは別に0円〜5千円事務手数料を徴収しているところもあります。 審査料、審査手数料など各社によって名称は異なりますが、高くても数千円程度となるのが一般的です。

消費税

ファクタリングでは、消費税はかかりません金融商品取引法で、売掛債券の譲渡・金銭債権の譲受における売買手数料は、非課税と定められているからです。 このためもしファクタリング会社が消費税を徴収しようとしてきたら理由を問いただし、悪徳業者の可能性を疑いましょう。

印紙代

ファクタリンで交わす債券譲渡契約書は、課税文書として取り扱われるため、印紙を貼り付ける必要があります。 印紙代の発行は、5万円未満の契約は非課税。 あとは契約金額に応じて、200円〜20万円の印紙代がかかります。
5万円以上100万円以下 200円
100万円超200万円以下 400円
200万円超300万円以下 600円
300万円超500万円以下 1千円
500万円超1千万円以下 2千円
1千万円超2千万円以下 4千円
2千万円超3千万円以下 6千円
3千万円超5千万円以下 1万円
5千万円超1億円以下 2万円
1億円超2億円以下 4万円
2億円超3億円以下 6万円
3億円超5億円以下 10万円
5億円超10億円以下 15万円
10億円超 20万円

債券譲渡登記費用

ファクタリング会社や、取引の種類によっては、契約に債券譲渡登記が必要になる場合があります。 債券譲渡登記とは、売掛債権の譲渡を公的に示すための法的手続きです。 この債券譲渡登記を行うことによって、ファクタリング会社は売掛債権について、所有権を主張する権利を獲得。 売掛金を使い込まれた場合は利用企業に対して、債券が二重譲渡されていた場合には他のファクタリング会社に対して、法的に対抗要件が持てるようになります。 債券譲渡登記は、印紙税法に基づいた登録免許税として7500円または1万5千円がかかります。 そしてファクタリング契約が終了し、登記を抹消する場合にも、1件につき1000円が必要です。 そして、この手続きを司法書士に依頼する場合は、別途3〜10万円の費用が必要です。

出張交通費

ファクタリング会社の中には、審査のために面談が必要なところもあります。 面談で来社する場合、その交通費は利用者負担であることが多いです。 地方企業の方が東京のファクタリング会社を来訪する場合は、往復で3万円前後の交通費がかかるでしょう。

ファクタリングの手数料相場

ファクタリングの手数料相場 ファクタリングの主な手数料は、買取率+その他費用。 買取率は、買取金額や取引の種類によって、平均1~30%と取引によって幅があります。 それに対して、必要書類の発行代金などをはじめとするその他費用は、買取金額に関わらず10〜15万円かかります。 このことを考えると、その他費用は、ファクタリングにかかる固定費とも言い換えることができ、売掛債権の買取額が低ければ低いほど、コストを圧迫するでしょう。 それでは次に、 具体的な手数料相場をファクタリングの取引の種類ごとに、紹介します。

2社間取引

ファクタリング会社利用企業で契約する2社間取引は、買取率が高いのが特徴です。 2社間ファクタリングは取引先にバレずにファクタリングしたいという企業に需要がある取引。 このため返済は、自社に入金された売掛金を、利用企業がファクタリング会社に移し変えることによって行います。 これは、ファクタリング会社からしたら、使い込みリスクがあるとも言い換えられます。 そして、2社間取引では基本的に債権譲渡登記を行いません。 なぜなら、債権譲渡登記は法務局で然るべき手続きをとれば、誰でも閲覧可能なため、取引先にバレてしまうリスクがあるからです。 しかし、第三者に対して法的効力を持つ債権譲渡登記ができないことは、ファクタリング会社側にとっては大きな痛手。 そのぶん手数料でリスクヘッジをしようという考え方になるので、買取率10%〜30%と高めに設定されているのが普通です。

3社間取引

ファクタリング会社と利用企業に、その売掛先が加わって取引する3社間ファクタリング。 売掛先に債権譲渡の旨を通知・承認してから行います。 売掛先から直接、売掛金を入金してもらえるので、ファクタリング会社にとっては2社間取引よりも回収リスクが低いです。 このため、買取率は1~10%前後と低いのが特徴。 そのかわり、3社間取引では債権譲渡登記が必須なので、固定費が10万円程度かかります。 額面の大きな売掛債権や、高額のファクタリングをしたい方におすすめの取引方法だといえるでしょう。

保証ファクタリング

ファクタリングには、売掛先から売掛金が支払われなかった場合、利用企業にその損失を補填する義務はありません。 つまり、利用企業にとってファクタリングは、売掛金回収のリスクヘッジにも利用できるということです。 この保証機能に特化し、売掛先から売掛金が支払われなかった場合、事前に契約しておいた金額までが補償されるのが保証ファクタリング。 売掛債権の買取ではなく、あくまでも売掛金に保険をかける取引なので、手数料は安く、1%〜5%の範囲内におさまります。

医療ファクタリング

ファクタリングの中でも、診療介護薬剤師などが利用するファクタリングを総称して医療ファクタリングといいます。 売掛先が健康組合となる医療ファクタリングは、回収リスクが低いので、手数料3%以下。 ファクタリングも業界的に浸透しているので、取引を打ち切られる心配なく利用できます。 ⇨介護ファクタリング業界とは?報酬債権の事例を紹介

一括ファクタリング

一括ファクタリングは、手形の代わりに銀行が提供する支払い手段。 一括ファクタリングシステムに登録・発注した売掛債権であれば、銀行いつでも売掛債権を買い取ってくれます。 正規の金融機関が提供するサービスですので、1~5%と安い手数料で利用可能です。

国際ファクタリング

貿易取引で海外企業に輸出する際、その代金を確実に回収するために利用されるのが、国際ファクタリング。 従来の貿易取引で利用されてきたリスク回避手段、信用状(L/C)にかわって今人気を集めつつあります。 保証料率が0.5~1%の信用状(L/C)と比べると、月0.7~2%高めの手数寮設定ではありますが、気軽に利用しやすいのがメリットです。

手数料を左右する3つの要因

同じ業者を選んでも、取引の条件ファクタリングの種類によって、手数料は違います。 ファクタリングの手数料を左右する要因としては、主に以下の3つが挙げられます。
  • 売掛債権の金額
  • 償還請求権の有無
  • 売掛先の信用度

売掛債権の金額

売掛債権の額が大きければ大きいほど、そのぶんファクタリング会社高額な手数料収入を得ることができます。 例えば、同じ買取率20%でも、売掛債権額が100万円なら手数料は2万円。 それに対して売掛債権額が1000万円なら一度の取り引きで20万円の収益を上げることができます。 このため、売掛債権が高額であればあるほど、ファクタリング会社は手数料を優遇してくれる可能性があります。

償還請求権の有無

売掛先から売掛金が支払われなかった場合、その損失の補填義務償還請求権といいます。 償還請求権ありのファクタリング、別名リコース型のファクタリングでは、売掛先から売掛金が支払われなかった場合、利用企業がその損失を補償しなければなりません。 これはつまり、ファクタリング会社に回収リスクがないということ。 事実上の売掛債権担保融資と見なされるので、貸金業法に則った、年利換算20%未満の手数料設定を求められます。 ⇨ファクタリングの法的根拠を解説!貸金業と債券取引 それに対して償還請求権なしのファクタリング、別名ノンリコース型のファクタリングは、金銭の貸借取引ではなく、債権の売買取引。 ファクタリング会社は回収リスクごと売掛債権を買い取ります。 ファクタリング会社は、売掛金が支払われなかった場合でも、その損失を補填してもらえないので、その回収リスクに見合った自由な手数料設定が可能です。 以上の理由から、償還請求権ありのファクタリングの買取率は平均1~10%償還請求権なしのファクタリング買取率は、平均20~30%に設定されています。

リコース型なら銀行系ファクタリングがおすすめ

もし、売掛先にファクタリングの事実が知られても構わないのであれば、銀行系ノンバンクのファクタリングがおすすめ。 取引の種類はリコース型の三社間ファクタリングしか選べませんが、1〜3%と格安の手数料で利用できます。 ただし、銀行のファクタリングはあくまでも貸借取引ですので、場合によっては担保保証人が必要となり、審査にも時間がかかります。 ⇨銀行系のファクタリング

売掛先の信用度

ファクタリングの主な審査対象は、売掛先売掛先の経営状態が安定していればいるほど、回収リスクは低いと判断され、低い買取率でファクタリングを実行してもらえます。

手数料の安いファクタリング会社を選ぶコツ

手数料の安いファクタリング会社を選ぶコツ 初めてのファクタリングで、なるべく手数料の安い業者を選ぶには? チェックすべきポイントと、避けるべきファクタリング業者の特徴について解説します。

リピート予定があるなら一律料金でない業者がオススメ

ファクタリング会社には、初回利用者・リピーターともに手数料が一律料金の業者と、そうでない業者がいます。 一律料金でない業者の場合は、初回利用の方よりも2回目以降のリピーターの方が手数料は安くなります。 何も知らない人よりも、買取実績がある人の方が信用力が高いためです。 また、ファクタリング業者の中には、初回利用額は月商の30%前後までなど、回収リスクを懸念して取引金額に制限を設けているところも。 このため、もし今後もファクタリングを利用する予定があるのなら一律料金ではない業者を利用するのがおすすめです。

安すぎる手数料・高すぎる手数料は危険

業界の相場から著しくかけはなれた手数料を設定しているファクタリング会社は、選んではいけません。 手数料が30%超など、相場よりも高すぎる業者はもちろん論外。 逆に2社間取引にも関わらず初回から5%前後を謳っているなど、安すぎる手数料を提案している業者も危険です。 返済するときには支払えないほどの高金利に膨れ上がっているなど、悪徳業者の罠である可能性があります。 また、安い手数料設定で銀行通帳印鑑を預けるよう求めてくるのも、売掛金を騙し取る詐欺の手口なので、絶対に渡さないようにしましょう。

面接ありのファクタリング会社を利用する

ファクタリング会社には、面接ありのところとそうでないところがあります。 じっくり手数料の交渉がしたいなら、面接ありのファクタリング会社がおすすめ。 売掛先だけでなく、経営者の人柄なども含めて総合的に審査してくれるので、手数料を優遇してくれる可能性があります。

複数の会社に見積もりをとる

初回のファクタリング利用の場合、手数料はほぼ選んだ業者で決まります。 ファクタリングはカードローンのように、複数社に同時申し込みをしても、審査で不利になることはありません。 複数の会社に見積もりをもらい、場合によっては他社との交渉材料にしながら、最も安い手数料で取引してくれる業者を探しましょう。

手数料の安いおすすめファクタリング会社

手数料の安いおすすめファクタリング会社 それでは、以上のことを踏まえて手数料の安いおすすめファクタリング会社を紹介します!

ビートレーディング

ビートレーディング 取引先にバレずに利用できる2社間取引は、回収リスク高い分、手数料も20%〜30%前後と高め。 しかし、2社間ファクタリングに強みのあるビートレーディングなら買取率10%〜から取引可能です。

ビートレーディング
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アクセルファクター

アクセルファクター 売掛債権が少額だと、得られる利益も少ないので、ファクタリングの手数料もそのぶん高くなりがちです。 その点アクセルファクターは、売掛債権額に関係なく、2~20%までの手数料率なので安心。 100万円〜の金額制限などもなく、個人事業主でも利用可能なので、少額の資金調達にオススメです。

アクセルファクター
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ウィット

ウィット 入金スピードを重視する場合は、面接なしなど、なるべく手続きが簡易的なファクタリング会社を選ぶことになります。 そういった業者では審査に時間をかけられない分、手数料が割高に設定されている場合がほとんど。 しかし、優良店のウィットなら最短即日2時間・非対面式という好条件ながら、5%〜というリーズナブルな料金で利用できます。

ウィット公式サイトはコチラ

まとめ

複数社の中から手数料の安い業者を選ぼう それでは最後に、ファクタリングにかかる手数料について分かったことをもう1度まとめ直したいと思います。
  • ファクタリングは買取率+その他費用の総額がファクタリングの手数料となる
  • 債権譲渡登記は司法書士に依頼すると3〜10万円かかる
  • 3社間ファクタリングの買取率は1〜10%前後
  • 2社間ファクタリングの買取率は10〜30%前後
  • 面接ありのファクタリング会社の方が手数料の交渉はしやすい
  • ファクタリング会社を選ぶときは複数者から見積もりをもらい、比較して検討しよう
  • 今後もファクタリングを利用する可能性があるなら、初回利用よりもリピート利用の方が安くなる業者がおすすめ
ファクタリング会社を選ぶ際は、不透明な手数料項目や、相場からかけはなれた料金設定に注意! なるべく低コストな業者を利用できるよう、複数社の見積もりをもらってじっくり検討しましょう。