クレジットカード現金化は本人確認不要で利用できる?
更新日:2019.12.02佐藤 隆道

クレジットカード現金化は、本人確認不要で利用することはできないの?
そんな疑問に応えるべく、3つのクレジットカード現金化業者に電話して本当に本人確認が必要なのか?電話して検証してみました。
実際に現金化業者に電話して検証してみた

クレジットカード現金化比較プロでも紹介しているクレジットカード現金化の3社に電話をかけて、本人確認不要かどうかオペレーターに確認をとってみました。
本人確認不要という結論に至るまでのやりとりも詳しく記載するので、クレジットカード現金化が初めてという方はぜひご参照ください。
A社の場合

落ち着いた声の女性が対応してくれたため、教育の行き届いた様子が印象に残ったA社。
どこか別の場所へ繋がってしまうような電話転送もなく、きちんとオペレーターの方から業者名を名乗ったことから、優良店としての電話対応マナーはバッチリでした。
実際の電話でのやり取り
「現金化の申し込みを行いたいんですけれども」
「かしこまりました。申し込み前に確認をさせていただいたい事項があるのですが、よろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。確認なんですけれども、弊社の提供させていただくサービスが賃金借り入れとは異なることはご存知でしょうか?」
(中略)
「つきましては、利用者様の身分を証明される保険証や運転免許証などありましたら、ご確認を取らさせていただきたいと思います」
「あー、、、本人確認なしでの取引は難しいですかね?」
「そうですね、弊社といたしましては、本人確認ができるものをスマホで撮影、Eメールで送付していただいて初めてサービスを提供させていただくことが可能となります」
A社のオペレーターは、取引の認識についての確認、利息などを上乗せした過剰請求は行っていないという内容を自ら進んで話してくれました。
このように誠実な経営が窺えるA社では、どうやら本人確認を行って初めて現金化が出来るという仕組みが徹底化されている模様。
それから数回、本人確認不要での取引を頼み込んでみましたが、丁寧な口調で断られてしまったため、しぶしぶ電話をきりました。優良店のA社では厳格な本人確認が必要という結果で終わりました。
換金率タイアップ実施中の業者B社の場合

続いて、B社へ申し込みの電話をかけてみました。
創業12年という実績を誇る老舗業者だけあって、他の場所への電話転送なども特になく、スムーズに男性のオペレーターへと繋がりました。
ただし、長年利用者の対応を行っているせいか、口調はややフランク。
オペレーターの訓練を受けているとは言い難いので、人によっては好き嫌いが分かれる対応かもしれません。
実際の電話でのやり取り
「すみません、クレジットカード現金化の申し込みを行いたいんですけれども」
「はい。お名前を最初にお伺いしてもよろしいでしょうか」
「えっと、〇〇(私の名前)です」
「はい。〇〇(私の名前)さんですねー。ご希望の金額はいくらでしょう?」
「はい、3万円ほどの現金化を希望しています」
「3万円だとウチでは換金率が77%になりますね。手数料とかの関係で。10万円を越えるともう少し数値が高くなるんですけど」
中略
「具体的な取引手続きには〇〇(私の名前)さんの身分を証明する免許証とかが必要なんですけど、今お持ちですか?」
「こちらでの取引は本人確認不要だと伺ったのですが」
「うーん、すみません。こちらとしても利用者が本人がわからないとどうも。身分証明証のご提示がないとお取引は難しいですねー」
相手の提示する換金率を了承した後、本人確認の話題へと移りましたが、B社でも本人確認不要での取引は不可能との回答が得られました。
口調こそ砕けているものの、個人情報をしつこく聞かれたり、無理矢理引き止めるようなアクションは見られなかったため、B社も誠実対応の優良店だと判断できます。
換金率が2~5%アップ中の業者C社の場合

最後に電話をかけたのは、ややずさんな印象を受けたC社です。
前述した2社と比較しても、ことさら口調が激しかったり、おざなりな対応ではなかったC社。
しかし、申し込み前に若干気がかりなやりとりがあったので、それも記録として残しておきます。
実際の電話でのやり取り
「すみません、クレジットカード現金化の申し込みを行いたいのですが」
「はい。あのー、すみません、担当の者が少し席を外しておりまして、改めてご対応させていただく形になってしまうので、お電話番号を伺ってもよろしいでしょうか?」
電話転送こそありませんでしたが、利用者に対して電話番号を聞いてくる意味がどうも分かりません。そこで少し返答に躊躇していると、追撃。
「あのー、もしもし、折り返しお電話したいので、利用者様のお電話番号をお教え願いますか?」
「今から申し込みは出来ないのでしょうか」
「そうですねー、担当の者がおりませんので、しばらくお待ちいただくことになってしまいますね」
「そうですかー。すみません、急ぎなもので。今回は取引をやめて改めて出直します」
「あー、はい。失礼します」
「すいません。最後に質問したいことがあるのですが」
「はい。なんでしょう」
「こちら本人確認不要と伺っているのですが、本当でしょうか?」
「あー、はい。うちはなしで現金化サービスを提供しておりますね、クレジットカード両面のコピー等必要な書類さえいただければ、取引を行わせていただきます」
前者2つとはちがって、本人確認のかわりにクレジットカードの両面コピーを要求してきたC社。
クレジットカード両面のコピーは、本来現金化の手続きに不必要なので、どうも怪しい。。。
と思った私は言葉を曖昧に濁して取引を中断する旨を伝え、そのまま電話を切ることにしました。
確かに本人確認不要で利用できるクレジットカード現金化サービスもあるようですが、どうも健全経営には見えなかったため取引するのはやめた方が良さそうです。
結論:現金化に本人確認は必須!

以上3業者への電話確認を通して分かったのは、優良店では本人確認が必要という事実です。
A社やB社のように、優良店としてのサービス提供を徹底している業者に関しては、安全性という観点から本人確認不要で取引、というわけにはいかないようでした。
本人確認不要の業者は悪質な詐欺業者の可能性が高い

C社のように、本来は現金化に必要ない個人情報を聞き出そうとしてくる業者は、本当に信頼出来る優良店とは言い難いです。
また、真昼間の営業時間内に、対応出来る人が1人もいないというのも、何だか気になるおかしな話。
闇金や消費者金融などに個人情報を売却する悪徳業者の可能性も考えられるので、たとえ本人確認不要だとしても利用しない方が賢明だと言えるでしょう。
2回目以降は本人確認不要で利用できる

ええ、クレジットカード現金化には本人確認がいちいち必要なの…と落ち込んでいる方に吉報です!
A社とB社に重ねて質問をしたところ、どうやら本人確認が必要なのは最初の申し込み時だけ。
2回目以降であれば既に本人が特定できているため、本人確認不要で取引ができるとのことです。
クレジットカード現金化で本人確認が必要な理由

それでは、一体どうしてクレジットカード現金化には本人確認が必須なのでしょうか?
気になるその理由についても解説します。
クレジットカードの不正利用を防ぐため

まず1つ目の本人確認の理由としては、クレジットカードの不正利用を防ぐ目的が挙げられます。
クレジットカード現金化業者にとっては、とにかく利用者との間でトラブルを起こさないことが長期経営と回収リスク削減のコツ。
利用者がもし知り合いや家族名義のクレジットカードを無断で使用していた場合、後で名義人本人から取引中止の申し出があるかもしれません。
最悪の場合、警察沙汰に発展してしまう可能性もありますから、名義人と申し込み人の一致を確認することは大切な作業なのです。
優良店として古物営業法を遵守しているため

本人確認を徹底する2つ目の理由は、クレジットカード現金化業を営む上で、業者側が守らなければならない古物営業法を遵守するためです。
古物営業法は、中古品の売買を行う者が、誠実な取引を成立させるように定められた法律。
商品を利用者から買い取ってその売値を渡すクレジットカード現金化業も、やっていることは中古品売買と同じなので、古物営業法に従う必要があります。
盗品が市場に流出しないよう、商品買取の際には必ずお客に本人確認を行うというのが、古物営業法のきまりのうちの一つですから、クレジットカード現金化業者もそれを守る義務があるというわけです。
クレジットカード現金化に必要な本人確認書類

クレジットカード現金化では、本人確認書類として何が認められるの?
さきほどご紹介した各業者のオペレーターとのやりとりをもとに、クレジットカード現金化に利用できる本人確認書類をまとめました。
身分証明証

クレジットカード現金化の本人確認には、まず以下のような身分証明書が必要です。
- 運転免書証
- 年金手帳
- 健康保険証
- パスポート
- 学生証(満20載以上)
- 住民基本台帳カード
顔写真つきのものなら1種類、健康保険証のように顔写真がないものについては2種類というのが業界の通例となっているようです。
身分証明証を持っている自撮り画像

A社のように本人確認を徹底しているクレジットカード現金化業者となると、利用者と本人確認が一緒に写っている写真が必要なことも。
セットで盗難されたカード・身分証明書でないことを確かめるために、一緒に映り込んだ自撮り画像で、本人チェックを行うようです。
公的な郵便物

クレジットカード現金化業者によっては、利用者への求める確認書類の1つに、公的な郵便物を必要とするところもあります。
申込者と商品の郵送先の相手が別人であった場合、トラブルの予防策としてもらっておくようです。
まとめ

最後に記事でわかったことをまとめます。
- クレジットカード現金化の優良店では本人確認が必要
- 本人確認不要のクレジットカード現金化業者は悪徳業者の危険性が高い
- クレジットカードの不正利用防止や法律の遵守のために本人確認が必要
- クレジットカード現金化の本人確認は身分証明書があればOK
本人確認不要な方が都合が良いからといって、悪質なクレジットカード現金化業者に利用してしまうと、個人情報の漏えいや決済料金の不当請求などの被害を受ける可能性があります。
正しい知識を身につけて、安全にクレジットカード現金化を行いましょう!